お知らせ

  1. ホーム
  2. お知らせ
  3. 役に立つ情報 ジャンパー膝

お知らせ

2017.01.17
役に立つ情報 ジャンパー膝

慢性的な膝の痛みには、主に膝の内側から膝下にかけて痛む「鵞足炎」、膝の外側が痛む「腸脛靭帯炎」、そして主に膝蓋骨の下縁が痛むジャンパー膝などがあります。

だいたいもののつなぎ目は強いストレスがかかるもので、膝関節も膝蓋骨と腱の繋がりで構成されているので痛みが発症し易い場所です。

ジャンパー膝の原因はすべて解明されたわけではないようですが、膝上の大腿四頭筋腱に膝蓋骨(お皿)が引っ張られ、膝下の腱に小さな傷がつき痛みが発症するのが一因です。

特に膝の使用頻度が高くなると四頭筋腱が硬くなり、柔軟性が低下します。すると腱の付着部には大きな負担がかかるようになってきます。成長期骨はどんどん成長して伸びる一方、筋腱は追いつかず腱が刺激をうけやすくなります。

ジャンパー膝は身長伸び率のピーク(13歳ころ)前に多く発症します。急激にストップをかけるサッカーやバスケット、力をジャンプに変えるバレーボールなどのスポーツでは発症頻度が高くなります。

ジャンパー膝は小さな傷が原因と言いましたが、症状次第では痛みがあっても運動はできます。この初期の段階で6週間ほど休息を取れば改善が見込めますが、ほとんどの場合小さい痛みで休みたくないし休めないのが実情でしょう。

選手の置かれている状況・立場によって痛みに対する考え方はそれぞれで、痛みを隠してプレーしている選手も少なくありません。ここにジャンパー膝が慢性化する危険がはらんでいます。

慢性化すればしこりができたり、石灰化して硬くなり外科的に除去しなければいけない場合もあります。痛みがなかなか消失せずパフォーマンスが低下し、結果として選手を引退する選手もいます。

腱には血液がほとんど含まれていない事が症状を慢性化させる要因です。治癒に必要な成分は血液によって運ばれてきますが腱の損傷に関してはそれが少ないのです。

ジャンパー膝を予防または軽度な状態で運動をつづけながら改善をめざすには硬さを残さないことが重要です。大腿四頭筋を入念にストレッチして患部をアイシングする事も有効な事です。もうひとつ止まる動作を四頭筋だけに頼るのではなくハムストリングを有効活用することによって患部へのストレスが軽減することが知られています。スポーツ現場でもハムストリングを強化することによってジャンパー膝が改善する傾向がみられます。

                   


PAGE TOP